はじめに
今回は端末を極力軽くしてFPS等のゲームでも快適にプレイするための端末の設定のやり方を解説します。基本的な方針は無駄な設定を極力落として少しでも動作を軽くするためのもので、ここではゲームに焦点を当てています。また、これはとある界隈向けに書いた内容です。
また、タッチバグやゴーストタッチに対しても効果があるとのお声もいただいています。但し、個人差がありますので、ご理解をお願いします。
これらの設定をした際、通常使用において支障が出る可能性があります。すべて自己責任でお願いいたします。
これは独自に行った研究や検証、調べの結果を基に作成していますので多少間違いがあるかもしれません。ご指摘等ありましたらコメントにお願いいたします。
私の環境
iPad Air3 iOS13.3
評価について
効果は★の数で評価し、最大5つです。
★の数 | 効果 |
---|---|
★ | 非常に薄い |
★★ | 薄い |
★★★ | 効果が見える |
★★★★ | かなり効果あり |
★★★★★ | 効果大 |
やり方
1.おやすみモードオフ ★
・設定→おやすみモード→おやすみモードをオンにする
・設定→おやすみモード→”通知“の「常に知らせない」に変更
※通知が来たときに確認したい方この設定はスルー
効果
通知が出た際の極小なラグを解消
解説
画面上部から出てくる通知の表示や音を常に停止します。
2.Siri ★★
・設定→Siriと検索→“SIRIに頼む”の「“Hey Siri”を聞き取る」をオフに設定
・設定→Siriと検索→“SIRIからの提案”の「検索の候補」「”調べる“の候補」をオフに
※heySiriを使う方はスルー
効果
バックグラウンドでHeySiriを聞き取る機能が働いているため、オフにして余計な処理を停止
アプリの使用状況の学習を停止
解説
iPhone、iPadはこの設定をオンにしている場合にHeySiriを常に聞き取れるように待機させています。
またアプリの使用状況を学習しそれに基づく情報を使用者に提案するものです。
3.ジェスチャをオフにする ★★
・設定→一般→マルチタスクとDock→ジェスチャをオフに
効果
ジェスチャによるタッチ操作の待機をオフ
解説
iPadのみの機能ですがジェスチャを有効にすると4本指、5本指で画面をスワイプしたりピンチインすると画面が切り替わったりする機能があります。
FPSゲームをプレイ中に4本同時に触る時などにこの機能が反応してしまったりするため、オフにすることによってタッチ操作に関する根本的な問題を解消できます。
4.明るさの自動調節 ★★
・設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→明るさの自動調節をオフ
効果
バックグラウンドで自動調節の処理を停止
解説
端末に当たる光の当たり具合が変わるにつれて、デバイスの明るさが自動で調節される機能です。無駄な電力を使用しないようにしてバッテリー持ちが良くなる機能と言われています。
5.画面の明るさを下げる ★★★
・コントロールセンターから画面明るさを下げる
・設定→画面表示と明るさ→明るさのバーをスライドさせる
効果
画面の明るさによる端末の発熱を抑え動作速度の低下を抑える。
解説
画面の照明度による端末の発熱を抑え発熱による動作速度の低下を防ぎます。
6.Appのバックグラウンド更新 ★★★
設定→一般→Appのバックグラウンド更新→Appのバックグラウンド更新をオフ
効果
バックグラウンドでのアプリの処理を停止する。
解説
例えば、地図を使った時にホームや他のアプリを開いてもそのまま地図の位置情報が更新され続けます。
⚠️他にゲームをプレイ中にアプリを閉じてしまった時などに、通信が切断されたり処理が中断してしまう可能性があります。ソシャゲをする方は注意して下さい。
(アプリ別に設定することもできます。)
7.Night Shiftはオフに ★★★★
設定→画面表示と明るさ→Night Shift→「時間指定」「手動で明日まで有効にする」をオフにする
(またはコントロールセンターの明るさ調節バーを長押しすると「Night Shift」のボタンが出てくるのでオフにする)
効果
Night Shiftによる画面の色温度の処理を停止
解説
画面の色味が目に優しい色温度になる機能です。Night Shiftは寝る前に使う人が多いと思います。
※この機能を使っている方はゲーム中はこの機能を使用しないように毎回コントロールセンターでオフにすると良いです。
8.iCloud写真 ★★★★★
設定→写真→iCloud写真をオフ
設定→写真→マイフォトストリームをオフ
※かなり複雑な仕様で、下手したら写真を削除してしまうことにもなりかねないので調べて十分注意して下さい。ここでは長くなるので少ししか解説しません。
効果
iCloudによってバックグラウンドで膨大な写真や動画を処理したりiCloudサーバとのやり取りの停止。
解説
保存された写真や動画の高画質の状態ををネット上のiCloudストレージにアップロードし端末側の容量の圧迫を減らすための機能です。その際端末に残るのは低画質な物で高画質な物を見る際にはインターネットに接続し、そのたびにダウンロードしています。
端末を使うにつれて重くなってくるのは、録画した動画の量が蓄積されバックグラウンドで処理される量も多くなりお重くなっていったといえば合点がいくでしょう。
9.ソフトウェア・アップデート ★★★★★
設定→一般→ソフトウェアアップデートがある方はアップデートをする
効果
ソフトウェアアップデートが溜まっていると常にバックグラウンドでアップデートの準備をする処理を停止
解説
多くの方はアップデートをしたら重くなると言いますがそれは半分間違いです。
基本的にiOS11からiOS12のような大きなアップデートは場合によっては重くなりますが、小数点以下のアップデートではバグの修正や細かい機能の追加なので端末の動作に出る影響は少ないです。大型アップデートでも端末の動作の軽量化が行なわれているのでアップデートは常に行ったほうが良いです。
10.低電力モードは使わない ★★★★★
設定→バッテリー→低電力モードをオフ
効果
低電力モードによるCPUの低速動作を解除
解説
低電力モードは端末全体の処理や計算を行うCPUが低速で動作するようになります。(CPUの速度が40%以下に低下します。)
11.RAMのクリア ★★★★★
スライドで電源オフを表示させる→「スライドで電源オフ」の表示が消えるまでホームボタンを長押し
原理
この動作によるRAMのクリア。フォアグラウンド、バックグラウンドのアプリが保持しているメモリを開放
解説
再起動後の状態と同じようにメモリがクリアされた状態になります。大会前やゲームを始める前に行うと良いです。
バッテリーアプリで行うメモリ開放等ありますが、iOS自体で動作する物なのでこちらの方が安定し、効果が大きいメモリ開放ができます。
※バックグラウンド状態のアプリが保有しているメモリまでクリアされてしまいます。そのため、例えばゲームアプリなど進行途中の状態もクリアされ、セーブポイントからやり直しになるため注意が必要です。
その他
なぜ発熱を避けた方が良いのか
PCやスマートフォンは非常に発熱に弱いです。発熱を起こすと、バッテリーの寿命が縮んだり、半導体にダメージを与えてしまいます。なので、高温状態を極力短くするために機械は処理能力を落として、処理による発熱を防ぐのです。
氷で冷やすのはダメってホント?
ダメです。
なぜなら、内部結露を起こしてしまうからです。内部結露とは、
結露は冬の朝の窓ガラスでよく見る現象で、部屋の内側と外気の温度差で、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になったものです。
同じように、スマホの周りの温度が大きく変化することで、スマホの内側に結露が発生することがあるのです。
内部結露が起こると端末内に水滴がある状態なので故障する可能性があります。なので発熱がひどい場合は設定を見直すか、スマホ用冷却ファン等を購入しましょう。
勝手に画面が動いたりする タッチミスが多い 反応しない タッチバグ
ディスプレイ
これらのことは上記の設定で解決される場合が多いですが、それでも解決しない場合はディスプレイに問題があるかもしれません。スマートフォンやタブレット端末の画面には静電容量方式というものが採用されています。静電容量方式は、指はもちろん静電気を持つものに反応します。そのため、画面やフィルムとの間のホコリや気泡、水滴、などに反応してしまい、こういった現象が起きます。
処理能力の低下
発熱や処理能力の低下が起こるとディスプレイが継続的に反応しなくことがあります。
充電しながらはダメ?
あまりよくはありません。そもそも、リチウムイオンバッテリーは充電や放電の熱に弱いです。また、充電による発熱とゲームによる発熱によって処理能力が低下することがあります。
おわりに
ご質問いただいた内容によっては追記を致します。