【Switch】Hekate（Kosmos）の解説　CFWのキホン

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EmuNANDの導入方法を先日載せました。その際に、SysNANDはどうやって起動するのですか？と質問を頂いたので、折角なのでHekateとKosmosについて解説しようと思います。

2020年1月21日時点　執筆途中

Hekate
Kosmos

Hekate

Hekateとは

簡単に言えばブートローダーです。CFW起動できたり、SDカードに保存したペイロードをここから読み込んだりできます。

・Home

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・Launch

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Kosmosを導入した初期状態で説明します。

CFW（SYSNAND）	CFWをSYSNANDベースで起動します。
CFW（EMUMMC）	CFWを、作成したemuMMCから起動します。
Stock（SYSNAND）	SYSNANDで起動します。

SDカードのBootloader内にあるhekate_ipl.iniファイルを編集すれば、ここに新たに追加する事ができます。(hekate_ipl.iniについては下記で）

・More Configs

・Payloads

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bootloader/payloads/に保存したペイロードファイルを選択できます。

・emuMMC

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emuMMCの作成等で使用する。

Change emuMMC	EmuNANDを起動するときに使用するemuMMCを選択する。
Create emuMMC	emuMMCを作成する。
Migrate emuMMC	バックアップファイルをSD fileもしくはSD partitionに移行する。

EmuNANDの導入の仕方はこちら。

allhacking.hatenablog.com

・Tools

eMMC・package1/2

・Console Info

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Bootrom	Bootromの情報を表示します
TSEC Keys	TSEC Keysの情報を表示します
Fuses	ヒューズの情報を表示します
KFuses	"KFusesの情報をダンプします SD:backup/{emmc_sn}/dumps/kfuses.bin"
eMMC	eMMCの情報を表示します
microSD	microSDの情報を表示します。
Battery	バッテリーの情報を表示します

・Options

Autoboot	ペイロードが読み込まれた時、自動でCFWを起動する
Boot Time Delay	起動遅延
Auto NoGC	カートリッジリーダー有効無効のパッチを自動的に適応
Auto HOS Power Off	正常にシャットダウン出来るようにする
Backlight	バックラトの明るさ
Data Verification	バックアップ、リストアする際にデータの整合性を確認する

・Auto NoGC・・・ONにすると自動的にNo GCを適応するかしないかを判別して実行します。よくわからない人はONにしといて下さい。ここから解説しますが間違っている可能性があるので先にご了承頂きたい。そもそも、NoGCとは、ゲームカートリッジを無効化する機能です。なぜ無効化するか、まず、ゲームカートリッジには二種類あります。それはCart1とCart2です。元々Cart1だけ存在していたのですが、バージョン4.0.0が出た頃にでCart2が登場しました。そして、4.0.0のアップデートにカートリッジリーダーのコントローラー(Lotus)アップデートが含まれており、結果としてCart2に対応しました。しかしながら4.0.0未満のバージョンを実行した場合、カートリッジリーダーのコントローラーは最新バージョンなので不整合によりクラッシュします。なのでゲームカートリッジの機能を無効化して回避するわけです。
また、このAuto NO GCの判別源はヒューズチェックによるものです。
因みに、Cart1とCart2の主な違いはカードリッジのパーティション構造です。

・Auto HOS Power Off・・・Auto RCMをONしている方はONにすることを推奨します。これは、Auto RCMをONしている際に何らかの方法でシャットダウンすると、約15秒後に自動でRCMに入ってしまいます。なので、RCMに入っていると気づかずバッテリーが消費されてしまいます。これをONにすることによって何らかの方法でシャットダウンした際に正常に電源が切れるようになります。

・Data Verification・・・バックアップ、リストアする際にデータの整合性を確認するものです。簡単に言えばバックアップ、リストアした時に正しくできているかを確認するものです。万が一OFFだった場合最悪ブリック等考えられます。なので、せめてSparateにしましょう。以下、この設定による所要時間の目安は以下の通りです。

Off 9分

Sparse 15分

Full(Slow) 120分

Full(Hashes) 15 – 120分

参考：https://tkgstrator.work/?p=16809

・Reload,Reboot,Power Off

Power Off	電源を落とす
Reload	hekateを再起動する
Reboot	RCM・・・RCMに入る OFW・・・OFWを起動する

起動について

OptionsでAuto Bootで起動するオプションを選択してONにした際、ペイロードが読み込まれると自動的に、選択した設定で起動します。Hekateのメニューを表示させたい時はペイロードを送信する時に－（マイナス）ボタンを押しておくと表示できます。

SDカードについて(bootloaderフォルダ)

・Bootloaderフォルダの構成

Folder/File	Description
bootloader	メインフォルダ
\|__ bootlogo.bmp	ロゴ
\|__ hekate_ipl.ini	このブートローダーの設定ファイル
\|__ patches.ini	外部パッチを追加できます。テンプレートはここ
\|__ update.bin	If newer, it is loaded at boot. For modchips. Auto updated. Can be skipped.
bootloader/ini/	More Configs
bootloader/res/	アイコンなどのユーザーリソース
\|__ background.bmp	背景
\|__ icon_switch.bmp	CFWのアイコン
\|__ icon_payload.bmp	ペイロードのアイコン。
\|__ icon_lakka.bmp	Lakkaのアイコン
bootloader/sys/	For system modules.
\|__ emummc.kipm	emuMMC KIP1 module. Important!
\|__ libsys_lp0.bso	LP0 (sleep mode) module. Important!
\|__ libsys_minerva.bso	Minerva Training Cell. Used for DRAM Frequency training. Important!
\|__ nyx.bin	Nyx - Our GUI. Important!
\|__ res.pak	リソースパッケージ
bootloader/screenshots/	下記の方法で撮ったスクリーンショットの保存フォルダ
bootloader/payloads/	ここにペイロードファイルを入れるとPayloadsで使用できる
bootloader/libtools/
sept	Sept folder. This must be always get updated via the Atmosphère release zip. Needed for tools and booting HOS on 7.0.0 and up. Unused for booting HOS if `fss0=` key is defined.

・「bootloader/res/」に置いたbmpファイルはhekate_ipl.iniを編集することで新たにアイコンを設定することができたり、LaunchやMore Configsで使用する画像を変更できる。

・hekate_ipl.iniについて

Config option	Description
autoboot=0	autobootの設定。0: 無効ローダー内で変更できる。
autoboot_list=0	0: Read `autoboot` boot entry from hekate_ipl.ini, 1: Read from ini folder (ini files are ASCII ordered).
bootwait=3	0: Disable (It also disables bootlogo. Having VOL- pressed since injection goes to menu.), #: Time to wait for VOL- to enter menu.
verification=2	0: Disable Backup/Restore verification, 1: Sparse (block based, fast and not 100% reliable), 2: Full (sha256 based, slow and 100% reliable).
autohosoff=1	0: Disable, 1: If woke up from HOS via an RTC alarm, shows logo, then powers off completely, 2: No logo, immediately powers off.
autonogc=1	0: Disable, 1: Automatically applies nogc patch if unburnt fuses found and a >= 4.0.0 HOS is booted.
updater2p=0	0: Disable, 1: Force updates (if needed) the reboot2payload binary to be hekate.
backlight=100	バックライトの明るさ。